院長の中川です。
回復整体の手法に「上腕回転筋弛緩(じょうわんかいてん、きんしかん)回復法」という聞いただけでは、難しそうな技があります。
簡単に言うと不調者さんの手首を軽く持ち上げ、腕の付け根(肩)を軸に、腕を軽く回してあげながら、肩、胸、首周りの筋肉の緊張を弛める手法です。
ところが、この手法を行うために、不調者さんに「腕の力を抜いてくださいね」と声をかけて、腕を持ち上げると不思議な現象が起きます。
手首をもって、持ち上げた手を離しても、不調者さんの腕はそのまま空中に浮いたまま、ベッドに落ちないのです!?
えっ!これって、無重力?
いえ、もちろん違います。不調者さんは、腕の力を抜いて、脱力したつもりなんですが、自分の意思では、肩や肘から力が抜けない状態になってしまっているのです。
だから、腕は空中に浮いたまま…なのです。
そこで、不調者さんに声をかけます。
「腕が、空中に浮いていますよ」
自分の腕を見た不調者さんは、苦笑いです。
「本当ですね」
すかさず私は、
「自分で緊張が解けなくなっているんですね」
「これでは、疲労や痛みが取れないはずですよね」
不調者さんは、笑いながら納得されます。
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院長の中川です。
2億5千万年前、それは恐竜全盛の白亜紀よりも遥かに太古の時代です。
汚染とは全く無縁な、ピュアーな海のミネラルがたっぷり詰まったランプ…ということです。
ソルトランプは、岩塩の結晶がもつ原子構造の特徴から、天然のマイナスイオンを発生するといわれています。
巷で売られている人工的なマイナスイオン発生装置は、その方式によっては人体への悪影響が懸念されますが、このランプが発するマイナスイオンは、自然のものです。
マイナスイオンはタバコの煙やチリ、ホコリを吸着して部屋の空気をきれいにし、プラスイオンを中和する働きもあります。
何よりもこの光の優しい色合いが、癒しをもたらしてくれます。
このランプの色は、太陽のような暖かいオレンジ色です。ソルトランプを灯していると、心が癒され、気持ちが前向きになってきます。
カラーセラピーの世界では、オレンジ色は外向性、深い歓び、叡智、興奮、快活さとユーモアを象徴する色として位置づけられているそうです。
もともと、「お清めの塩」や「盛り塩」のつもりで購入したものですが、遥か太古のまだ地球がエネルギッシュな地殻変動を繰り返していたころの、創造と進化の時代を想像し、そのエネルギーで生まれたこのランプの光を見つめていると、いつもジワーッと元気が湧き出てきます。
「よう~し、今日もやるぞー」
院長の中川です。
うちの治療院の入り口の扉を開くとすぐ目の前のカウンターに「写真のもの」が、ど~んと置かれています。
これ、なんだと思いますか?

高さ32cm、幅18cmの置物です。
実はこれ、ヒマラヤ山脈の地下1500mから掘り出された正真正銘の天然の「岩塩」の結晶なのです。
2億5千万年前、ヒマラヤ山脈がまだ海の底だったときできた、天然の岩塩から作られています。
ソルトランプ(またはソルトクリスタルランプ)といいます。つまり岩塩ランプですね。
うちのものは、もともと薄いピンク色をしたものですが、中に照明が組み込まれており、写真は照明をつけた状態のものです。
100%天然素材で、ひとつひとつ全て、職人さんがハンドメイクで作った一点ものです。
「ヒマラヤの癒しの光」というわけです。
非常にやわらかい光で、このランプをジーッと見つめていると、ほんとうに心が癒されます。
治療院オープンのときの記念に、自分で探して購入したもので、とても気に入っています。
院長の中川です。
今朝、治療院に出勤して、朝の掃除をしていた時のことです。
棒の先に粘着ロール紙がついた掃除具で、床のごみを取っていたときです。
柄を掴んでいた、右手の薬指の第1関節(指先に一番近い関節)が、柄に当たって痛いのです。
おかしいなと思って、指を見てみるとなぜか青い痣ができていました。いつ、どこで、なぜできたのか、全く心当たりがありません。でも痛い…これでは施術に差し障りが出ないだろうか?
そして、青痣をじっと見つめて、これは「損掘法」だな…と一人納得。
「損掘法」とは浮腫み、打撲、あざ、アトピー、帯状疱疹などに効果がある手法です。
青痣に使うのは、初めてだったので、これは「ラッキー」かも…。
損掘法の威力を知りたくて、早速、施術開始。
ものの20~30秒で終了。
その後、掃除が終わるころまでは気になっていましたが、不調者が来院されるとすっかり忘れていました。
そして、不調者の施術が一区切りついた夕方、そういえば朝の痣はどうなっただろう?
と思って、指を見たら青い痣がほとんど見えないほどまで消えて、痛みなし。
「やっぱりすごい!」
一人納得しながら嬉しくなってしまいました。
院長の中川です。
先日、日本回復整体総合学院の達人コースへ入学予定の方々の事前研修に参加しました。
日本回復整体総合学院には2つの研修コースがあります。
「APP法スクーリング」といって、回復整体の基幹の技を学ぶコースと「達人コース」と呼ばれる回復整体の全て(応用技術、伝達技術、経営技術)を学べるコースです。
「達人コース」は既に別の療法で開業しておられるプロの整体師も多く参加するコースで、コース在学中に8割以上の方が開業されるという、すごい学校です。
コースへの入学が許可されても、すぐに学校へ行けるわけではありません。
学校に入学しても、コースの講義についていけるように、指導担当の先生(日本回復整体総合学院のサテライト校長が担当)の基での2ヶ月間の事前指導期間が設けられています。
その日は休診日でしたので、午前中は久しぶりにジムへ行って下半身のウエイト・トレーニングを行い。午後からは事前研修に補助講師として参加しました。
その日の参加者は指導担当の校長と私を含めて5名でしたが、私はジムで下半身のトレーニングを行うのは、数ヶ月ぶりでしたので、通常の半分程度に抑えてトレーニングをしましたが、翌日の筋肉痛が予測されましたので、参加されていた3名の先生にAPP法と太ももの筋肉痛を除く手法を行ってもらいました。
そして、次の日になって不思議なことに気づきました。
両足のふくらはぎは筋肉痛がひどく、歩くのさえ困る様子になっていたのに、腰、お尻、太ももは、全く筋肉痛がないのです。
何故、こうなったのか!答えは明らかでした。
前日に3回やってもらったAPP法と太ももの施術が効いて全く筋肉痛が起きなかったのです。ところがふくらはぎはまったく施術をしてもらってなかったので、バリバリに筋肉が張ってしまっていたのです。
改めて、回復整体(からだリセット療法)の効果の大きさを体感することになりました。
院長の中川です。
前回の続きです。
これもひどい痛みを持った不調者さんのひとつの典型で、気持ちが痛みに負けていて、物事を前向きに捉えられず、常にマイナス思考になるのです。
「10」の痛みが、「8」になっても、「6」になっても、「4」になっても「まだ痛い」なのです。
良くなった点には、意識は行かず、常に「まだ痛い」と、マイナス方向にばかり意識が行ってしまいます。そして「本当に治るのだろうか」と不安になるわけです。
これがプラスの方向に意識が向き出すと「ここの痛みは和らいだ」「こんなことができるようになった」と良い変化に気づき始め、回復もどんどん進むようになります。それがまた更に、新しい自信になっていくのです。
この仕事をやっていて、本当にメンタル面の効果は大きいなーと感じます。人間はやはり希望を持たなければ、生きていけない生き物だとつくづく思います。
そして12回目で、初めてうつ伏せになることが出来る様になりました。
そしてうつ伏せから立ち上がることも出来るようになりました。
更に、座位の状態でも後ろに倒れないようになっていました。
これは、大変な変化なのです。
何しろこの方は座位の状態では、背中側に徐々に重心が移っていき、そのまま後ろに倒れてしまっていたのですから…。
そして、一度倒れたらなかなか起き上がれなかったからです。
ご本人の言葉で表現すれば「ゴキブリが裏返しになってもがくように、大変でした」です。誰も助けてくれない、一人住まいのこの方にとっては、本当に不安なことだったはずです。
これで、またひとつQOL(quality of life=生活の質)が改善されたことになります。
院長の中川です。
前回の続きです。
この不調者さんは、いきなり仰向けはできないため2回目からは、最初は横向きになってもらい、坐骨周辺から太腿の上部を弛めた上で、仰向けになり、腰背部、大腿部、膝周りを弛め、肩の痛みを取りにいくというパターンでの施術となりました。
そして見えられる度に「まだ痛い」「まだ痛い」が口癖のように出ていました。しかし7回目に見えられたときは、坐骨の周りと太腿の痛みはない。但し、少し長く歩くと痛みが出るとのことで、左肩だけがまだ痛いということでした。
ところが10回目に見えられたときに、昨日天気が良かったので、手押し車を押して歩き過ぎ、肩、腰、大腿、膝、脛に痛みが出ましたと暗い表情で、訴えられました。動き過ぎで痛みが、戻ってしまったようです。
良くあるパターですが、痛みが和らぐと、つい動き過ぎてしまうのです。
これまでも注意喚起はしていたのですが、「まだ痛い」「まだ痛い」が口癖のように出ていたので、動きすぎる可能性をあまり強くは意識していませんでした。
気落ちしている不調者さんに、痛みは戻ったけれど、からだが最初の状態に戻ったわけではないので、心配しなくて大丈夫ですよ。痛みは1、2回で取れるから、まただんだん良くなっていきますよと告げて励まします。
このころから来院の度に「先生、治るんですかね?」と尋ねられるようになりました。
その度に「大丈夫ですよ。良くなりますよ」と励まし、だって最初に来院されたときに比べれば、こんなに良くなって来ているじゃないですかと、改善してきた点を具体的に教えてあげることになりました。
「最初に来院されたときは左手に杖をつき右手を付き添いの方に支えられて、立っているのもやっとだったことを考えれば、付き添いの手がいらなくなり、杖が要らなくなり、履物も自分で履ける様になったことは大変な変化ですよ…。」
「ベッドに自分で腰掛けて、仰向けにもなれるようになったじゃないですか。」
続きは、また次回にお話します。
院長の中川です。
前回の続きです。
片側の痛みを取ったら、同様の要領で、もう片側の痛みも取ります。これで、基本的な施術は終了です。
仰向けの状態から起き上がるのがまた大変です。当然一人では起きられませんので、手伝ってあげて、先ず、上半身を起こしてベッドに尻餅をついた状態にします。
そこから、お尻をずらしながらベッドの縁まで行き、ベッドから足を出して浅く腰掛けます。
この不調者さんは、ただ腰掛けているだけで、重心がだんだん後ろにかかっていき、背中側に倒れこんでしまいます。
からだが硬くて、前かがみになれないからです。だから常に、自分の掌で、ベッドを押してからだを支えておかないといけません。
ここで、片方ずつ腕をあげる検査を行います。先ず、左からです。
腕を少し上げたところで、二の腕の肩の下あたり(上腕三頭筋)が痛い、その部分に軽く触れて痛みを取った上で、更に上げると今度は鎖骨の下(大胸筋)が痛い、そこの痛みも同様にして取り、さらに上ていくと今度は脇の下の背中側(広背筋)が痛い、それも取るとやっと、腕は頭の近くまで上がりました。
それを何度か繰り返して、恐る恐るながら、腕を頭の近くまで上げられるようになりました。
右手も同じようにして、上がるようになりました。
臀部、大腿部、膝も少し痛みも取れ、軽くなったようです。
立ち上がったときの姿も来院時よりもしっかりしていました。
これが、わずか1回の施術での変化です。
ここで自宅での注意点を確認します。
痛みは必ず戻りますので、最初の数回は出来るだけ間隔を詰めて来院いただくこと。
痛いところを、決して押さない、揉まない、叩かないこと。痛みや違和感が出たら指先で軽~く擦ってやること。
睡眠時間を7時間以上とること。この方は夜眠れないので、睡眠薬を服用しているそうです。
お風呂は、湯船に浸かって、リラックスすることなどを伝えて、今日の施術は終了しました。
続きは次回です。
院長の中川です。
今日、80歳の女性が、12回目の施術を受けに見えられました。
最初に来院されたときは、左手に杖をつき、右手は、付き添いの方に支えられて、ほとんど自力では歩けない状態で、か細い声で「痛いです」といいながら長いすに座り込まれました。
症状は、両肩が五十肩で左腕は、前方へ80度まで、横へは60度までしか上がらず、右腕は前方も、横へも80度までしか上がらない状態でした。
また坐骨周辺が痛く、右脚は大腿部の外側から膝周辺まで、左脚は膝周辺部が痛いということでした。
最初は、ベッドに横にれない状態でしたので、まず床にクッションを敷いて、その上に膝を着いてもらい、両肘をベッドにつけて四つん這いの状態になってもらい、背中から腰の緊張を取る施術を行いました。
少し楽になれたようでしたので、ベッドに寝ていただくことにしましたが、とても仰向けにはなれず、ベッドの端に倒れこむように横になるのが、精一杯でした。
そこで、側臥位の状態で坐骨周りから、太腿の外側にかけての筋肉を弛めにかかりましたが、坐骨周辺の筋肉はこぶのようになり、太腿の外側は棒のように硬くなっていました。
これでは痛みが出るはずです。臀部から太腿の筋肉を弛めると、やっと仰向けになれるようになりました。
そこで今度は、弛めた側の腕の痛みを取る手法に入りました。
胸、肩、上腕周りの筋肉を弛め、いよいよ、腕を頭まで持ち上げる動作に入りました。
肘を伸ばしてゆっくり、腕を伸ばしていくと「痛い!」、「どこが痛かったですか?」と尋ねながら、腕を少し戻して、痛かった箇所の筋肉を弛め、またあげ始めると、また違う場所が「痛い!」また、同じ質問をしながら痛みを取っていく。
そのように4度ほど続けたところで、やっと腕は頭の横にたどりつきました。
この続きは次回に…。
院長の中川です。
昨日、両腕が痺れて、力が入らないという方が、見えられました。
年齢45歳、男性、公務員の方です。
3年半前から、手が痺れはじめたそうです。
3年前に糖尿病で、入院したときに手の痺れがあったので、MRIで調べてもらったところ、頚椎の5番と6番の間がヘルニアと診断されたそうです。
もともとは右の方だけが悪かったが、今は左手のほうが悪い。両手の握力がほとんどないとのこと。
治療は、頚椎ヘルニアと分かったときから整形外科に通院している。最初の整形外科に半年通ったが、良くならないので、2年前から、評判が良い別の整形外科に変えて、今も週3回程度通っている。
病院では、首の牽引と電気治療、それに温シップをしている。
病院の先生からは、治るといわれているが、2年間、通って良くなってない。
今回、たまたまチラシを見て、3日考えたが、「駄目もと」で来ましたとのこと。
私は、笑いながら「瓢箪から独楽」かもしれませんよと応じる。
「なら、嬉んですが…!」との返事。
体幹の歪みの検査をしながら、施術開始。
施術をしながら、日常生活についてお尋ねする。すると、仕事で1日5時間、自宅でも1時間程度、パソコンの入力作業をやっているとのこと。もう5年以上前からで、その頃は1日12時間ぐらいの勤務だったので、仕事だけで7~8時間ぐらいはやっていたとのこと。痛みが出るようになって、勤務部署を変えてもらったそうですが…。
この時点で、この痺れは頚椎からのものではなくて、前腕の筋肉疲労ではないかと仮説を立てる。
頚椎のヘルニアの手法に入る前に、前腕及び手、指の筋肉疲労をとる手法を行い、施術結果の検査を行う。
左右の手で握手をしてもらう…あまり力が入らない。そこで、今度は少し力を入れてもらった状態で、前腕の筋肉を弛めて、検査。今度は少し握力が強くなる。そこで再度、同じ処置を行ったうえで、再検査。今度はもっと、力が入る。最後にもう一度、同じ処置を行って検査、左手の握力はほとんど通常通りに回復。右手は、まだ少し弱い状態でしたが、本日の施術は終了。
どうやら「瓢箪から独楽」が出てきたようです。
2年半、整形外科に通って、改善しなかったものが、たった1回の施術で、大きく改善しました。
これまでの2年半はなんだったんでしょうか?!
不調者さん曰く「先生、明日から整形外科の方は行かなくていいでしょうね?」
ご自分でご判断、頂くことですが「宜しいんじゃないですか」「しかし、2年半も良く通われましたね…」
この不調者さんの場合は1日に5~6時間、パソコンを使っているということなので、パソコンの使いすぎによる。筋肉疲労、炎症と判断されました。痺れのほうは、更に様子を見てもらうこととし、しばらくは詰めて来院していただくことになりました。
尚、症状が取れるまでは、可能な限り、パソコンを使わないようにしなければ、症状は改善しないと思われます。
院長の中川です。
それでは「回復整体(リセット療法)」では、何故、痛みが取れるのか、その秘密をお話しすることとします。別に秘密でもないか…(笑)
ヒトには、からだの生理(生命維持)を掌る器官として、脳幹という組織があります。脳幹は、自律神経や、呼吸、心拍、血圧、体温、睡眠、食欲などのコントロールを行うとともに、反射の中枢でもあり、骨格筋の活動を反射的に調整しています。
脳幹は、外界からの刺激を五感で受け、常にからだを反応させる(守る)働きをしています。つまり外部からの刺激が、「安全(快)」か「危険(不快)」かを、瞬時に判断し、からだを反応させているわけです。
これは大脳=意識が、あずかり知らない、無意識の世界で行われている行為です。
そのような意味では、大脳が「心(意識)の脳」だとすれば、脳幹は「カラダ(無意識)の脳」ともいえます。
外界からの刺激が、やさしい(安全な)刺激だと思えば、からだを弛め(リラックスさせ)逆に、強い(いやな、危険な)刺激だと思えば、からだを緊張させ、防御体制をとります。
自律神経もこの脳幹がコントロールしているため、リラックスしているときは副交感神経が支配的となり、呼吸や心拍は緩やかになり、血圧は下がり、眠たくなります。逆に、緊張状態になると交感神経が支配的な状態となり、呼吸や心拍は早まり、血圧は上がり、意識は覚醒します。
また、呼吸は筋肉の状態とも深くかかわります。
つまり息を吸うときは交感神経が働き、筋肉は緊張します。逆に、息を吐くときは、副交感神経が働き筋肉は弛みます。
また、やさしい刺激に対しては、脳幹は反射的に筋肉を弛め、からだをリラックスさせます。
「回復整体(リセット療法)」では、呼吸に合わせて、からだにやさしい刺激を与えていくことで、からだ(筋肉)の緊張を解き、自然にからだの可動域を広げてやることができます。
可動域が広がれば、痛みは取れてしまいます。
「なぜ?」って…。
それは「痛み」はこれ以上からだを動かしてはだめという、脳からからだへの「危険信号」だからです。
痛みを取るためには、脳がからだへ信号を出さないようにしてやればいいわけです。やさしい刺激を与え、からだの緊張を取り除いてやれば、自然にからだの可動範囲は広がるので、それまで痛みが出ていた動作の範囲も「危険区域」ではなくなり、脳は痛みの信号を出す必要がなくなるわけです。
これを施術に応用したのが「回復整体(リセット療法)」なのです。
つまり、施術はすべて不調者中心に、痛みを与えないことを前提に組み立てられているわけです。
だから、1年越しの五十肩で、上がらなくなっていた腕が、たった1回の施術で、上がるようになったわけです。
その点が、現代医学(西洋医学)が、「医療者本位」の治療を行うのに対して、回復整体が、「不調者本位」の施術を行うという違いでもあります。
「回復整体」では、施術に当たって「思いやりの心」を非常に大事にします。単に個々の「手技」で、からだを回復させるのではなく、不調者の五感を通じて施術を行うことを「耳にたこ」ができるぐらいやかましく指導されます。
それは全て、上記のような理論に裏付けられているからです。
言葉を変えて言えば、不調者のからだを回復させるのは、施術者でも、手技でもなく、不調者自身のからだであるということでもあります。
以上
院長の中川です。
先日、私の治療院に50代の男性の方が、見えられました。腕がほとんど上がらないとのことでした。
詳しいお話をお聞きしたところ、肩が痛くなりだしたのは1年前からで、周りの人に相談したところ、50肩なので、放っておいたら自然と良くなるよ、と言われ、そのままにしてきたとのことです。
私のところに見えられたときは、腕を前に上げて90度、横に上げて45度までしか上らないに様子でした。夜も疼くとのこと。
よくここまで、放置してきたものだと思いながら、ベッドに仰向けに寝ていただき施術を開始。
まず、からだの歪みから、検査をしましたが、そう大きな歪みはありませんでした。
そしていよいよ、肩の手法に入りました。肩周りと二の腕の筋肉を弛め、痛い腕の肘を、伸ばした状態で、徐々に頭の横まで持ち上げてもらいます。
不調者さんは、恐る恐る腕を上げていきます。
途中で痛みが出たらストップし、痛くないところまで戻して、痛みの出たところの筋肉を弛めます。
それを繰り返していくと、何とか腕は、頭の横まで上るようになりました。
そこで、施術を一旦終了して、立ち上がっていただき、検査です。
不調者さんに痛い方の腕を上げてもらいます。
また、恐る恐るあげていきます。そして途中で「痛い」と腕を止めます。
「何処が痛いですか?」と尋ねて、その部分に軽く指を当て、その状態で、また腕を上げてもらいます。
「今は、どうですか?」「痛くないですか?」と尋ねると「今はいいです」との返事。
それを繰り返して、とうとう腕は頭の横まで上りました。
それでは、今度は、一人で腕を上げてみてください。また恐る恐るあげていかれます。
そして、腕は頭の横まで上ってしまいました!
「腕が上るようになりましたね!」「良かったですね!」と声をかける。
不調者さんは、キョトンとした顔で、事態が良く飲み込めない様子です。
「○○さん、鏡を見てください」「腕は頭の横まで上っているでしょう」
○○さんは、狐につままれたような顔で…苦笑い。
何故?たった1回の短い施術で、腕が上るようになったのか、何故?痛みが出ないのか、理屈が分からないので、なかなか現実が受け入れられないのです。
「ほら、実際に腕が上っているでしょう」そして、施術後の注事項の説明を行いました。
何度も何度も、腕を上げて痛みの確認をしないこと。肩を押したり、揉んだりしながら、痛みの場所を探さないこと。
そして、痛みはいずれまた戻りますので、何回か詰めて施術を行うこと。そうすれば良くなる旨を伝えて、今日の施術は終了。
○○さんは、苦笑いのまま、帰っていかれました。
「1年間痛みをこらえていた…あれは何だったんだろう」そう思われても不思議はありません。
前回ご紹介した私の場合も、整形外科で、痛みが取れるまでに3ヶ月の治療を行いました。そして完全に違和感なく、腕が上るまでに9ヶ月の自宅リハビリが必要でした。
中には、完全に良くなるまでに、1年かかったと言う人もいます。
何故、現代医療(西洋医学)では、そんなに時間がかかることが、「回復整体」では魔法のように改善するのでしょうか?
それは、施術が全て不調者中心に、痛みを与えないことを前提に組み立てられているからです。
その詳しい内容は、次回お話することといたします。
院長の中川です。
私は、47歳のとき始めて四十肩になりました。最初に痛みが出た時は、そのうち痛みはなくなるだろうと思って、放って置きました。しかし、痛みは消えず、やがて腕がだんだん上がらなくなってきました。そして、ついに夜中に肩の疼きで目が覚めるようになり、これはいけないと思って病院へ行きました。症状が出て2~3ヶ月は経っていたでしょうか。
最初に行った整形外科では、はっきりした診断も下されないまま、電気治療を受けました。鍼と平行して治療したい旨を先生に告げると、けんもほろろに断られました。
しかたがなく、別の整形外科に行くことにしました。そこでは鍼と理学療法の両方で治療をやっていたからです。理学療法での治療は理学療法士が上がらなくなった患者の腕を無理やり上げて行くもので、痛いの、痛くないの…大の男でも思わず「うめき声」を出してしまうようなものでした。
私と治療時間がよく重なる30代の女性がいましたが、隣のベッドで同じ治療を受けながら、毎回泣き出していました。一方、理学療法士はというと、そこは慣れたもので「痛い?」「痛いよねー」といいながら、平気で力を入れて腕を押し上げていきます。
主治医は、中川さん、あまり痛いようであれば、痛み止めや肩の靭帯を柔らかくする注射を打ってもいいですよといって、何度か打ってくれたこともありました。
今、振り返るとこれが現代医学(西洋医学)なのだとつくづく思います。
まず人間を物理的に見ます。その意味では機械の修理と変わりません。可動ができなくなった関節を物理的な力を加えて、可動させていくわけです。そして「痛いのは我慢してくださいね」といいつつ、患者を医者の都合に従属させます。我慢できなければ、薬物の使用です。
これが近代(西洋文明)が生み出した「科学」と「化学」の医学への応用なのです。現代医学(西洋医学)が、世界を席巻したのは人体解剖学と細菌学によるといわれています。細菌学の方は病気は細菌によって引き起こされることを明らかにし、公衆衛生学を発展させ、人の平均寿命を大幅に伸ばしてきました。また解剖学は人体を細かくパーツごとに分解しその機能と仕組みを分析することで、人体をよりよく理解しょうとしてきました。
しかし現代医学(西洋医学)にも弱点はあります。
それは、何か?
このつづきは、次回お話しすることとします。
この文章も「からだ回復整体いいづか」のホームページの開設に当たって、戴いたメッセージです。転載させていただきました。
若いころ、とても痛い整体治療を受けた経験から、先生の施術を受けるとき、少し緊張しました。しかし、先生の施術はマットに寝ている私のからだを、ゆっくり揺らしながら、からだに軽く触れるだけで、筋肉や関節を弛める手法でしたので、まったく痛くなく、以外な感じがしました。
その後、この療法は動物の生命活動を制御する脳幹の働きを利用して、自律神経の働きを整え、自然治癒力を高めていく療法であることを知りました。
私は2年前から、肺血栓症のため在宅酸素療法(24時間の酸素吸入)を行い、体力的にも日常生活が制限されていました。また、なかなか眠れず病院からいただいた、睡眠薬を服用していましたが、それでも1日4時間程度しか眠れていませんでした。
先生には、肩こりと時々起こる左肩甲骨周辺の痛みを、取り除いて頂ければと思い施術をお願いしました。検査していただいたところ、やはり骨盤や肩甲骨に歪みがあることが分かりました。
施術では、からだの歪みを正して、痛みを除いて頂いただけではなく、日常生活の指導もいただき、今ではとてもからだが楽になりました。それに、なによりも薬を飲まずに、1日7時間眠れるようになったことが、大きな進歩だなあと思います。
初回の施術から2ヶ月経った、最近ではご近所の方から「からだに芯ができたようだ」と、また友人からは「パワーを感じる」「顔の血色が良くなった」などと言って頂き、とても嬉しくなります。私自身も元気になったなーと感じることが、多くなりました。
今まで、誠心誠意かかわってくださっている先生に心から感謝しています。
直方市在住 70歳
山本 京子
こんにちは!
受付と、院長の助手をいたします中川真佐美(なかがわ まさみ)です。
この治療法を知るまで、肩が凝ったら叩くもの、揉むものと思っていました。
しかし「人類のいちばん最初の癒しはおそらく、優しく撫でること(=手当て)だった」
と院長から聞き、目から鱗でした。
“回復整体”の技術が普及して、日本の医療が変わることを心から期待しています。
自己紹介
年齢 ?
趣味 たくさんあります。お菓子を作るのが(食べるのも)好きで、和菓子、洋菓子何でもできます。
ハングルを勉強しています。数年前、ソウルに一人で行きました。
スポーツでは、特別に得意なものはありませんが、自宅(田川)から治療院まで自転
車で往復したことがあります。できるだけからだを動かすようにしています。
そのせいか、骨密度は20代をキープしています。
最近うれしかったこと
治療院を作って、大勢の人に出会えたこと。
最近悲しかったこと
娘よりかわいがっていた13歳のラブらドールが死んだこと。
院長を助けてがんばります。よろしくお願いします。
【院長】
・氏名 中川 芳規 (なかがわ よしき)
・年齢 56歳
・趣味
「山登り」
20台の半ばから、30代の半ばまでは、九州の山や屋久島などだけではなく、四国の石鎚山や中国地方の大山、北アルプスの剣岳、穂高岳、槍ヶ岳、白馬岳、そして中央アルプスの八ヶ岳や、富士山
などにも、連休を使ってよく登っていました。
50代に入ってからは、もっぱら地元の福知山(標高900m)や英彦山(標高1200m)に登っています。
「スポーツジムで汗を流すこと」
はじめてから8年、今も続けています。最初は、少しぐらい動いても動悸や、息切れが起きないようにと、心肺機能の強化を中心に持久力の強化に努めました。
3年が過ぎた頃には、もう最初の頃とは比べものにならないぐらい健康なからだになっていました。毎週のように登っていた地元の福知山にも、ほとんど息を切らすこともなく、さくさく登れるよう
になっていました。
今は、筋力トレーニングを中心に行っています。
・一番嬉しかったこと
この療法に出会ったこと。
この療法の最大の特徴は、不調者への「思いやりの心」です。
施術は全く痛みを与えません。人のいのちを司る脳幹の機能「外部刺激に対する反射機能」を活用して、不調者の自然治癒力を最大限に引き出す療法です。
単に、からだの不調や痛みを取るだけではなく、その原因となった、間違ったからだの使い方や日常生活での偏った姿勢(からだの癖)などを改めるための指導や、からだを健康に維持するための自己療法を積極的に指導しています。
その効果を確かめる中で、本当にこの療法に惚れこみました。
はじめまして、私は「からだ回復整体いいづか」の院長の中川 芳規(なかがわ よしき)と申します。この度は、「からだ回復整体いいづか」の公式ブログをご覧いただきありがとうございます。
私は小さいころから、ほとんど大きな病気や怪我もなく育ってきました。20代から、30代の半ばまでは、休日を利用しては頻繁に、好きな山登りを楽しんでいました。
そんなことで自分のからだに過信があったのか、その後、仕事が忙しくて、毎日、ほとんどからだを動かさない生活に変わったときにも、ほとんど気にもかけずに過ごしていました。どこに行くのも車。ほとんど歩かない生活になっていました。
そんな私に、40代も終わりに差しかかった頃、それまでのつけが一度に回ってきたのか、腰痛、40肩、坐骨神経痛とつぎつぎとからだの不調が起きました。
痛くて歩けない日や、腕が上がらない日を経験する中で、さすがにこれまでの生活スタイルを反省し、スポーツジムに通うようになりました。
それから、8年が経ちました。今でもジム通いをしています。
そんな経験から、健康な人生を送るためには、先ずからだの不調や痛みを取って、動けるからだにすることが何より必要であること。そして、その不調や痛みの原因となった、間違ったからだの使い方や日常生活での偏った姿勢(からだの癖)を正すことが必要だと考えるようになりました。
からだを正しく、積極的に使う(運動する)ことで、現代病と言われる生活習慣病や原因が分からない不定愁訴なども必ず良くなると確信を持ちました。
そのような思いの中で、出会ったのが、この「回復整体」でした。
詳細はこのブログを読み進んでいただければ、お分かりいただけると思います。
そして第2の人生はこの療法に賭けようと思いました。
この「回復法」で、一人でも多くの方に、不調や痛みのない、笑顔で暮らせる毎日が訪れ、私が、そのお手伝いをできることはこれにすぐる喜びはありません。
からだ回復整体いいづか
院長 中川 芳規
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